日越外相が電話会談、人材の往来再開に向け協議へ
茂木敏充外務大臣とファム・ビン・ミン副首相 兼 外相は、1日16時ごろから約25分間にわたり日・ベトナム外相電話会談を行った。
茂木大臣は、ベトナムの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する取り組みを評価し、ベトナムからのマスクの支援に謝意を述べた。これに対し、ミン外相も日本の取り組みを評価した。
両外相は、今後の感染拡大防止とともに、経済回復が両国にとって重要な課題であり、そのために日越で協力していくことを確認した。また、新型コロナウイルス感染症対策を取りつつ、必要な人材の往来を再開する可能性について日越間で協議を進めていくことで一致した。
さらに茂木大臣から、新型コロナウイルス感染症に関するベトナムに対する協力(技術支援・医療機材の供与など)、技能実習生や留学生をはじめとする在日外国人への支援などについて説明した。
これに対しミン外相は、日本からの支援に対する深い謝意を表明した。両外相は、将来の感染症の拡大を防ぐ観点から、国際協力の重要性について認識を共有した。
このほか、両外相は、日ASEANや日メコンの枠組みにおいて緊密に連携していくことで一致した。
なお、人材の往来再開に関して菅義偉官房長官は1日午後の定例記者会見で、日本がベトナム、タイ、オーストラリア、ニュージーランドの4か国からの入国制限の緩和を検討していると報道されたことについて、「警戒が必要な状況が続いている一方、国際的な人の往来の再開に向けた検討を行っていくことが重要」とし、「感染の再拡大の防止と両立する形でどのように部分的・段階的に再開できるかについては、国内外の感染状況などを踏まえて慎重に検討していく必要があり、その上で適切なタイミングで判断する」とコメントした。